第十四章 物質自然の三様式 携帯ストリーム
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物質自然の三様式 徳 激情 無知 と
制作&語り バール・クリシュナ
<第五節>
物質自然は徳、激情、無知という三様式で成り立っている。
アルジュナよ、生命体(人間)が物質自然と交わるとこの、
三様式によって束縛されるのだ。
この物質自然をグナと言い、人を縛りつける縄を意味している。
徳の様式は人を幸福感に束縛し、激情の様式は人を果報的活動に
執着させ、そして無知の様式は、知識を覆って人を怠惰と妄想に
縛りつける。
徳の様式は知識階層の人々であり、哲学者、科学者、教育者など
知的追求によって、満足感や優越感を味わっている。
彼らは生活環境も良好なので、ある種の物質的幸福感を持っており
その為に、逆にその幸福感に囚われるのである。
その幸福感こそが、知識階層の人々にとっては輪廻転生を解脱する、
足かせとなっている。
激情の様式の人は、常に結果を求める果報的活動をし、能力の
及ぶ限りに、金や物や名誉を求める。
激情の様式で最も顕著なものは、男女の魅惑である。
女性は男性に惹きつけられ、男性は女性に魅了される。
また激情の中にいる男性は、社会的国家的名誉を求め、慈善行為や
政治参加をしたりする。
そしてまた、良い妻子や住居に恵まれた家庭を欲しその為に、懸命に
働くことを余儀なくされるのである。
無知の様式は肉体をまとう、生命体の迷妄である。
この様式に支配されると知識を覆い隠し、暗愚、怠惰、狂気、妄想
と言った特徴を現す。
その影響下に入った者は誰もが気がおかしくなり、進歩する代わりに
退歩し堕落していくのである。
こうした無知の人々は、精神的理解にはきわめて消極的であり、生活
態度も投げやり的で無気力となり、怠惰、妄想によって縛られる。
この三様式は誰もが持っている性向であり、そしてそれぞれの
様式は互いに競い合っている。
徳の様式が顕著なときは、激情と無知が抑えられ、無知が勝っている
時は徳と激情が負かされてしまう。
現在はカリの時代(戦い、唯物主義、無神)である。
このカリの時代では99%の人が、激情と無知の様式に囚われている。
ここで認識しなければならない重要な事は、我々の肉体はこの三様式に
よって縛られ、その行動は物質自然の三様式の性質によって突き
動かされているのだと言う真理を、理解しなければならない事である。
つまり、肉体によって為されるいかなる活動も、本来の生命体(魂)が
行っているのではなく、幸福に通じるものも、不幸に導かれるものも全
て、人のなす行為は、物質自然のもつ三様式の性質が行為さ
せているのであり、生命体(人間)はただその性質に突き動か
されているだけである。
この様に過酷な三様式の束縛から解放されるには、三様式の真理を学び、
三様式を超越した境地をつくり上げなければならない。
そのためにこそ、バガヴァット・ギーターの教えがあり、クリシュナへ
の献身奉仕の道が示されているのである。
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