供養祭に華を添えてくれた
阿波踊りの名手四宮さんと

徳島新聞(H10年7/4)


裂き織り姿の津軽三味線奏者、白井勝文さん(四九)静岡市在住が、
徳島市の新町川たもと公園中央にある浮きステージに線香を立て、
若心経を唱えて開演。物悲しさと激しさが織り成す透き通った三味
線の音色で「津軽じょんがら節」や「津軽よされ節」など秦でられる
と、集まった大勢のお年寄りらは身を乗り出して聞き入ったり、ハン
カチで涙をぬぐった。
演秦の合間には白井さんが「津軽地方は、昔から貧しく厳しい地方
で、凶作で多くの農民が死に、生きていくためには子供の間引きもあ
った。そうした地方で、死者への供養として津軽三味線が生まれた
などといわれや背景を説明した。
続く、阿波踊りとの共演では、三味線に合わせ、白井さんの知人で
静岡市内で阿波踊り連「新すんぷ連」を主宰する広野晴夫さん(四
九)徳島市北島田町出身が、激しい男踊りをみせたほか、ベテランの
四宮生重郎さん(七〇)ござる連長(徳鳥市南新町二)自らアレンジし
たという〃鎮魂の踊り"を披露し、訪れた人らを魅した。
山本マツエさん(七八)徳島市南新町一は「疎開先の上勝町から、徳
島市方面が真っ赤に燃えていたのを見て、震えたことを思いだし
ました。三味線はよく分からないが、心の中に染み入るようで感動
しましたと語していた。白井さんは「暑い中、大勢の皆さんと、犠牲に
なった人たちの供養ができて何より」と満足そうだった。

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